起業して成功させるために大切なことと必要な手続き
皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。
『起業したいけど、周りに起業している人がいない』
『起業するためにどうしたらよいか分からない』
『何の取り柄もない自分が起業できるか不安』
起業には不安や悩みはつきものです。
私はこれまで色んな業種の起業支援を行ってきましたが、最初から起業のことや経営のことをすべて理解して行動できる方はそう多くはありません。
そこでこの記事では、起業して成功させるために大切なことと起業に必要な手続きなどについて、開業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。
起業への覚悟を決めて、目的を明確にする

起業する前から『何の取り柄もない自分が起業して成功できますか?』と弱気になっている方からのご相談を受けることがあります。その時、私は起業を無理に起業を進めるようなことはしません。起業への覚悟が決まっていない状態で起業したとしても、上手くいくはずがないからです。
起業を志す方々は、もっと強気でもっとポジティブな気持ちでいなければ途中で心が折れてしまうことが目に見えています。
また、起業の目的を明確にすることも大切です。
社長になりたい、SNSなら儲かりそう、サラリーマン生活に嫌気がさしているなどといった中途半端な目的ではいけません。
この事業を通して、自分がどうなりたいのかを突き詰めましょう。曖昧な目的では、ビジネスの軸が定まらず失敗してしまいます。「儲かるけれど楽しくない」「楽しいけど、全然利益にならない」という状況になってしまいます。
起業は、「目的」を達成するための手段です。これを忘れてしまうと、起業しただけで満足してしまい、モチベーションの維持が難しくなります。
起業して成功させるための準備
起業して成功させるための準備は、主に以下の5つです。
- 起業の理由を明確にする
- 事業計画を立てる
- 起業資金を集める
- 起業方法を決め手続きをする
- 事業を始める
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

起業の理由を明確にする
起業を成功させるためには、起業の理由を明確にすることから始めてください。起業には、多くの課題や大変なことがあります。理由や目的が曖昧のままでは、軸がブレてしまい成功への遠回りになってしまいます。
起業することには「自分の好きな仕事や得意分野で戦える」「自分の判断で事業を進められる」などのメリットがある反面、経営する上でやらなければいけないことや学ぶべきことが増えたり、上手くいかないときにはストレスや精神的に不安定の中で仕事をする必要もでてきます。起業の理由を明確にしておくことでモチベーションを保って仕事ができるという利点もでてきます。
事業計画を立てる
起業の目的や理由が定まったら、それに基づいた事業計画を立てていきましょう。事業計画がなければ行き当たりばったりの経営になりかねず、資金を集めることも難しいでしょう。
第一に考える重要な点は「起業して何をやるのか」ということです。サービスは何を扱うのかということですが、自分の強みや得意なことから考えても良いですし、生活のなかでの不便なことを解決するという観点から考えても良いでしょう。
他にも、ターゲットの選定や競合調査、資金計画など単に事業計画と一言でいってもやらなければいけないことがたくさんあります。
起業資金を集める
起業にあたり、自己資金以上の資金が必要であれば調達方法を考える必要があります。資金の調達方法は銀行ローン、投資家からの出資、クラウドファンディングなど多岐にわたります。法人であっても1円の資本金で起業することは可能ですが、運転資金などは別途必要ですので実状は1円でどうにかできるものではありません。
ご自身が考える起業資金がいくら必要なのか試算してみてください。
オフィスや店舗の敷金や礼金、改装費、設備の購入費用、仕入れ費用、Webサイトを開設したり広告を打つ費用など起業に必要な全ての初期費用をリストアップし、それぞれの費用を見積もることから始めます。その他にも、売上が立たなくても必ずかかってくる固定費の算出もしておきましょう。
これには月々の賃貸料や人件費、水光熱費や通信費、その他の日常経費のほか、起業時から発生し続ける仕入れ費用や広告宣伝費などが含まれます。また、資金を融資などで調達した場合、借り入れの返済額も支出に入ってきます。
できる限り正確に試算をしたうえで、突発的な支出に対応できるよう、3ヶ月ほどは売上がなくても運営できる程度の余裕を持った資金計画が重要です。
この資金計画が決まった後、起業資金を金融機関に打診して借入交渉へと移っていきます。
起業方法を決め手続きをする
起業方法には個人事業主として起業する場合や法人を設立する場合のほかに、フランチャイズやM&Aで起業するなどの方法があります。また、事業の内容によっては起業にあたって認可や指定を取得するなどの手続きが発生します。
起業方法にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、起業方法を検討する際は、自分のビジョンや資金、リスクを考慮することが重要といえます。
個人事業主として事業を開始する場合、税務署に「開業届」を提出すれば開業でき、費用もかかりません。申告方法には白色と青色が存在しますが、税金の控除を受けられるため、開業届とともに青色申告承認申請書を提出すると良いでしょう。個人事業主は小規模・小資金から始められ、資金や事業の運営も自由度が高く、設立の手続きや会計処理もシンプルなのが特徴です。
法人として開業する場合は法人設立届出書を提出することになりますが、それにあたっていくつかの準備・手続きが発生します。法人としての概要を決めたり、法人用の実印の作成、定款の作成・認証、資本金の準備、登記申請書類の作成と提出などが必須となります。
定款の認証は合同会社・合資会社・合名会社の場合は不要となりますが、それ以外の場合では資本金額によって認証手数料として3万円から5万円が手数料としてかかります。会社の設立は個人事業主と比べるとハードルが高くなりますが、節税対策の面や社会的信用があるなどのメリットもあります。
事業を始める
起業の手続きも完了したら、事業を始めます。起業はゴールではなくスタートであり、採用や営業など、起業後にやるべきことも多岐に渡ります。経営方針がブレないよう、作成した事業計画に沿って運営するとともに、市場やターゲットの変化に柔軟に対応して定期的に見直すようにしましょう。
また、最初から正解を求めず、とりあえず行動してみることが最優先であり、行動しながら軌道修正を同時に行うようにしましょう。
起業に失敗する理由とは?

起業して成功するためには、成功するポイントだけでなく、失敗する理由も理解することが重要です。
起業に失敗する理由は、主に以下の3点です。
- 売上の低迷
- 経営状態の把握不足
- 資金不足
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。
売上の低迷
最初に紹介するのは、商品・サービスの販売活動がうまくいかず、売上が立たずに倒産してしまうケースです。
売上を出すためには、事業計画の時点で商品・サービスの内容を明確化し、売上や利益の立て方などを詳細に検討する必要があります。
経営状態の把握不足
業績が悪化しているという事実を把握せず、適切に対応しなかったため倒産してしまうケースもあります。
財務や税務の基本知識を身につけ、経営状態の把握を怠らないことが大切です。また、現状維持ではなく将来の成長を見据えて経営する必要があります。
自己資金不足
起業が失敗する3つめの理由は、自己資金が足りず、過小資本により倒産してしまうケースです。
初期投資や費用をかけすぎた結果、利益が出ず自己資金が足りなくなってしまうことがあります。事業成長のためには投資も大切ですが、内部留保の確保にも注意しましょう。
実際に起業するための手続き

前述していますが、改めてここで起業するために必要な手続きについて解説します。個人事業主として開業する場合と、法人を設立して起業する場合では必要な書類や手続きが異なります。
個人事業主として起業する方法
個人事業主の開業には、費用がかかりません。「個人事業の開廃業等届出書」に必要事項を記載して、開業から1ヶ月以内に税務署に提出しましょう。青色申告承認申請書を同時に提出すると、青色申告での確定申告が可能になります。青色申告には税制面でさまざまなメリットがあるため、利用を検討している方は開業届と併せて提出しましょう。
その他にも、それぞれのケースによって提出しておくべき書類がありますので、個別判断するようにしましょう。
会社を設立する方法
会社設立には、登録免許税や定款認証にかかる手数料、印紙税などで合計15万〜25万円ほどかかります。
個人事業主の開業に比べ、必要書類や手続きが多いです。会社設立のためには、登記が必要になります。登記申請書の作成と、定款や資本金の払込証明書・役員就任承諾書といった必要書類を準備しましょう。こうした書類は、司法書士に作成を依頼することが一般的です。
書類を法務局に提出した日が会社の設立日となり、認められると登記完了証を受け取れます。なお、登記が完了する前に法人口座開設を申し込めるので、同時進行で行うとスムーズでしょう。
まとめ:起業相談なら、翔彩サポートまで
起業するといってもやらなければいけない手続きは多岐にわたります。これを素人が一人で行うのには漏れが出るでしょう。必ず専門家に寄り添ってもらうようにしてください。後からでは取り返しのつかないことにもなりかねません。
また、起業した後も様々な壁にぶち当たることでしょう。大切なのは答えを見つけてから行動するのではなく、行動しながら答えを見つけていくことです。
一人で経営するのが不安な方や自分の事業に伴走して欲しい方は、ぜひ翔彩サポートまでお気軽にお問い合わせください。
監修者情報

経営コンサルタント 翔彩サポート 代表 広瀬祐樹
【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。
経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。