経営者ならではの孤独との闘い|孤独に感じる理由と向き合い方について

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経営者ならではの孤独との闘い|孤独に感じる理由と向き合い方について

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

『誰にも言えない悩みがたくさんある』
『誰かに相談したいけど、話せる人がいない』
『自分だけで抱えきれる悩みじゃない、だけど信頼できる人もいない』

私も同じ経営者という立場の人間として、同じ気持ちを味わったことがあります。経営者といえども完璧な人間なんて一人もいません。今の世の中、完璧な人を求めすぎるあまり失敗したくないから挑戦しない人が増えているのではないでしょうか。

失敗していいんです。悩んでいいんです。経営者はそうやって強くなっていくしかありません。ただ、その時に自分だけで抱えきれないステージまでくると事業の成長にストップがかかることがありますので、誰かにサポートしてもらうことをおススメします。

そこでこの記事では、経営者が孤独を感じる理由や孤独との向き合い方について、起業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。

孤独な思いをしている方や経営のサポーターが欲しいという方は、ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。

経営者と社員の価値観の差が孤独感を強める

経営者が孤独を感じる具体的な理由については後からお話ししますが、孤独感を強くする根本的な要因が社員との関係にあることについて言及していきます。

当然ですが、経営者と社員では立場や価値観、考え方が違います。その価値観の違いが社員との関わり合いに亀裂を生むこともあります。

経営者と社員での価値観の違いは下記の通りです。

経営者の価値観

経営者は企業の「最高経営責任者」であり、最終的な決定権を持ちます。業績が悪化しても誰のせいにもできず、逃げることができない立場にあるということです。

また、社員を雇用する立場の人間として、社員とその家族の生活を守る義務も生じています。

このような環境が経営者の主体性を育み、「経営上起こりうるすべての事の原因・責任は自分にある」という価値観が形作られていくのです。

社員の価値観

社員の場合、意欲的に働くかたはいるかもしれません。

しかし、どこまでいっても労働者の立場に変わりはありません。会社のことを第一に考えられる人は多くないでしょう。自身の生活やキャリアアップを一番に考えて働いている人が多いと思います。社員の立場としてはそれが正解です。

自由な意思決定をする権限もありませんから、必然的に責任感が弱くなり、悪い出来事が生じた場合、その原因の大半は他者にあるという思考になりやすいのです。

経営者と社員の働く目的が違うこと、価値観に温度差があることで、お互いにコミュニケーションが希薄になり、結果的に経営者の孤独感を強めることにつながっています。

経営者が孤独を感じてしまう理由

経営者が孤独を感じてしまう理由は、主に以下の4つです。

  • 経営者が一人で意思決定しなければいけないことが多い
  • 社員と立場の違いため理解度に差がある
  • 友達との付き合い方が変わる
  • 悩みを相談できる相手がいない

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

経営者が一人で意思決定しなければいけないことが多い

経営者は「最高経営責任者」と呼ばれる立場であることから、最終的な意思決定を下さなければならない場面が多すぎるのです。それを後回しにして大きな問題へと発展してしまうこともあります。

また、意思決定を下した結果、業績が悪化した場合はもちろんですが、社員が不祥事を起こしてしまった場合などであっても、経営者はその責任全てを負わなくてはいけません。

立て直しが困難なほどに経営が傾いてしまえば、社員や社員の家族、自らの生活まで影響を及ぼすことになります。誰にも相談できずに、日々プレッシャーに耐えている経営者は、孤独を感じやすいです。

社員と立場の違いため理解度に差がある

経営者と社員では立場が違います。それは当たり前ですのでどうすることもできません。経営者が上手く付き合っていく必要があります。

経営者は未来のために新しいことに取り組もうとしても、社員が現状維持を求めることが多く意見が食い違うことがあります。特に、社員の業務が忙しければ忙しいほど、新しいことに対するチャレンジを受け入れることは少ないでしょう。

意見の違いが重なれば「きっと理解を得られないだろう」と、経営者が理解を求めることを諦めてしまうことで、社員に本音で悩みを打ち明けることもできず、孤独を感じてしまうのです。

友達との付き合い方が変わる

経営者になると、学生時代に遊んでいた友達とも疎遠になることも少なくありません。

サラリーマン時代だったころには、共通して感じていたことを言い合いしていましたが、経営者目線の悩みを相談しても理解されないでしょう。苦労を分かち合えなくなるだけでなく、嫉妬心から嫌味を言われてしまう可能性があります。

これまでのような友達関係を続けられなくなることは、息抜きできる環境が減ってしまうため孤独感も強くなります。

悩みを相談できる相手がいない

経営者は重い責任を背負う立場上、安易に人に心を許したり、弱音を吐くべきではないと考える人が多く、責任感の強い人ほどその傾向が強いです。

また、安易に人を信用しないだけでなく、「裏切られたらどうしよう」と、疑心暗鬼になり、社員はもとより、経営者仲間や家族にも腹を割って離せなくなり、孤独感をより一層感じさせてしまうものです。

経営者が孤独に陥ると生じるリスク

経営者が孤独に陥ると生じるリスクには、以下のようなものが挙げられます。

  • 心身への悪影響
  • 適切な経営判断ができなくなる
  • 経営がワンマンになりやすい
  • 不健康な生活になる

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

心身への悪影響

孤独を感じる状態が長期間に及ぶと、心の問題が起きやすくなります。心の健康が悪化することは自身では気付かないことが多く、身体に不調をきたし始めてから、うつや適応障害といった精神疾患を患っていることが発覚する場合が多いです。

「眠れない」「頭が痛い」「会社に行こうとすると具合が悪くなる」といった症状が出てしまっては、経営どころではなくなってしまうでしょう。

適切な経営判断ができなくなる

心の健康が悪化すると、引き起こされる問題は身体の不調だけではありません。経営判断力や記憶力が低下し、適切な経営判断ができなくなるリスクがあります。

経営がワンマンになりやすい

孤独に会社経営を続けている人は、人間不信に陥りやすい傾向にあります。部下を信用できず会社の指揮を単独でとってしまう、いわゆる超トップダウン型「ワンマン社長」になってしまう可能性が高くなります。

そのような状態になってしまうと、社員の不満が募る可能性が高いです。結果的に社員が退職し、人手が足りなくなるなど悪影響が広がることも考えられます。

不健康な生活になる

孤独感が強くなると、不健康な生活になってしまう人も少なくありません。孤独を感じることが少なくなるために暴飲暴食をしたり、喫煙本数が増加したりといった行動が続けば、体調を崩しやすくなります。無気力になり、運動不足になる人も多いです。

不健康が常態化していると、生活習慣病のリスクも高まり、事業の継続も難しくなります。

経営者が孤独を解消するためにできること

経営者が孤独を解消するためにできることとして、以下の5つをおすすめします。

  • 趣味を見つける
  • ポジティブに変換する
  • 信頼できるメンターを見つける
  • 経営者同士の交流会に参加する
  • ワークライフバランスの改善

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

趣味を見つける

仕事と同じくらいの熱量で打ち込める趣味があれば、孤独感が軽減されます。頭をスッキリさせる意味でも体を動かして気持ちよい汗をかくことが良いでしょう。体を動かす趣味なら、健康維持や体力の向上、睡眠の質の改善といったメリットも得られるためおすすめします。

ポジティブに変換する

孤独であるということは、何も悪いことばかりではありません。忙しい経営者には、一人静かに考えを巡らせる時間を持つことも必要です。孤独な時間を有意義に過ごし、経営に必要な思考整理の時間に費やすことで、ビジネスを成功へのヒントが思いつくことがあります。孤独な時間も必要と考えポジティブに変換するマインドセットを身に付けることが大切です。

信頼できるメンターを見つける

経営の悩みや楽しさに共感して、専門家の立場としてアドバイスを右腕を見つけることも一つの手です。

経営コンサルタントなら、悩みを解消してくれるプロフェッショナルであり、利害関係がない相手であることから本音で悩みを打ち明けやすいため、信頼できる右腕を確保しておくとよいでしょう。

自分にぴったりな右腕がいない人は一度、翔彩サポートまで相談してみましょう。

経営者同士の交流会に参加する

経営に関する悩みや喜びを分かり合える仲間を増やすことで、孤独感が軽減されることもあります。

  • 地元の商工会議所などで催されるセミナーに参加する
  • 経営者が集うオンラインサロン参加する
  • 知人からの紹介
  • SNSで同じ悩みを持つ経営者を探す

経営者同士の集まりに参加すれば、孤独を解消できるだけではなく、人脈作りや経営ノウハウの習得など、さまざまなメリットを得られますが、自分の事業に対する時間を奪われないことに注意してください。

ワークライフバランスの改善

孤独感を解消するためには、タイムスケジュール管理を見直し、ワークライフバランスを整えることも大切です。

経営者は仕事へのモチベーションが高い人ほど、仕事とプライベートの境界がなくなる傾向にあります。そうなると、仕事以外の人たちとの関わりが薄くなり、孤独感はより強くなります。

それを防ぐためには、時間管理を徹底し、仕事以外の時間も疎かにしないように心がけます。仕事ばかりを優先せず、家族や友人、部下との交流の時間をあらかじめスケジュールに組み込み、意識的にプライベートの時間を作るようにしましょう。

まとめ:孤独に感じている経営者は、翔彩サポートまで

経営者の孤独の原因や解消法について解説してきましたが、孤独を完全に無くすことは無理でしょう。だからこそ上手く付き合っていく必要があります。

経営を一人でしていて成長させたい、悩みを聞いてほしいという方は、翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。