赤字経営からの脱却、黒字化させるために必要なこと
皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。
『赤字経営から抜け出すことができずに困っているけど、どんな改善策を打てば良いか分からない』
『税理士からの報告で赤字を伝えられたけど、売上を伸ばすべきか固定費を下げるべきか判断が付かない』
『毎年の赤字決算で金融機関からの評価も悪く、追加融資の希望が無い』
中小企業は、日本全体の企業数の99.7%を占める割合となっていますが、そのうち約7割が赤字経営を続けているといわれています。 また中小企業全体の雇用は約3,200万人で、そのうちの約7割は中小企業で働いていることになるため、赤字経営の割合が多いと耳にすると不安に感じる方も少なくありません。
赤字になる会社には必ずと言っていいほど原因が潜んでいます。なかなか自分では気づくことができないものでありますので、赤字経営から脱却したい方は専門家の意見を聞いてみても良いでしょう。
この記事では、赤字経営になってしまう大きな原因と黒字化させるために必要なことについて、開業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。
すでに経営していてこれからどのように経営をしていけば良いか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。
赤字経営とは?

「赤字経営」とは会社の損益がマイナスの状態を指します。
経営状況が悪化したり特別な損失を計上したりするなどの原因で、収益と費用の差引がマイナスすなわち儲けが出ていない状態です。
退職金の支払や売掛債権の貸倒など多額の費用を計上した結果、一時的に赤字経営となるケースと原価計算や固定経費等に問題を抱えた慢性的な赤字経営の2パターンがあります。
赤字、黒字という呼び方の由来は帳簿の記載方法から来ているという説があります。
簿記の帳簿を作成する際、マイナスを「赤字」プラスを「黒字」で記載することから利益がマイナスの経営=赤字経営、利益がプラスの経営=黒字経営というものです。
一般的に「赤字経営」と「黒字経営」の違いは、利益がマイナスかプラスかということです。
赤字経営が収益と費用の差額がマイナスであるのに対し、黒字経営は収益と費用の差額がプラスの状態を指します。
赤字経営でも会社が潰れないケースがある

利益が出ない会社は必ず潰れるかというと、そうでもありません。利益(儲け)がない状態で事業を継続していけるのかという疑問がありますが、赤字経営になった原因によっては会社経営を続けるのに支障がないケースもあるのです。
原因としては次のようなことが考えられます。
- 固定資産の購入に伴い、多額の減価償却費を計上しているケース
- 役員退職金や貸倒損失など、一時的に多額の費用を計上したケース
- 手持ち資金や金融機関からの融資に余裕があるケース
赤字とは儲けが出ない状態を指します。儲けが出ないということは、手持ち資金が目減りしていくことを意味します。
しかし、手持ち資金に余裕があったり金融機関から融資を受けられたりすれば、赤字経営であっても会社を存続させることができます。
ただし、赤字経営ばかりしていても経営には先がありません。長期的な経営をするのであれば、赤字経営から脱却して黒字化させていくことが必要です。
赤字経営になってしまう原因を追究する

赤字経営を脱却するためには、赤字になってしまう原因を突き止める必要があります。
赤字経営になってしまう原因は、主に以下の3つです。
- 売上が少ない
- 経費が多すぎる
- 売上総利益率が低い
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。
売上が少ない
赤字の原因の一つには、売上が少ないことが挙げられます。
売上が少ない原因には、商品やサービスの価格設定が安すぎる又は高すぎる、ライバル社に客を奪われてしまっている、商品の魅力が十分に伝えきれていない、人材不足で十分な営業活動を行えていない、消費者のニーズに合わない商品やサービスを提供しているなどの理由があるでしょう。
経費が多すぎる
十分な売上がある企業でも、経費が収入を上回れば赤字となってしまいます。
赤字を縮小するためには、経費に無駄がないかの見直しは必須です。
経費と一口にいっても、その内訳はさまざまです。人件費が高すぎるケースもあれば広告宣伝費にお金をかけすぎてしまっているケース、オフィスやテナントの賃料が高すぎるケースなどがあり、どの部分の経費が多いのか、費用対効果に見合っていないのかは企業ごとに異なります。
粗利率が低い
適正価格で販売した場合、仕入れの原価が高ければ粗利率は低くなります。
一方、適正価格で仕入れていても販売価格が安すぎれば、粗利率は低くなります。
また、在庫の管理体制が甘く、廃棄しなければならない材料や商品が多いケース、営業や配送ルートに無駄がありコストが多くかかっているケースなどでも、粗利率は低くなってしまいます。
赤字経営を立て直し、黒字化させるために必要なこと

赤字経営を立て直し、黒字化させるために必要なことは、主に以下の3つです。
- 売上が少ない
- 経費が多すぎる
- 売上総利益率が低い
- 第三者へ相談する
- 金融機関へ融資相談をする
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。
赤字経営を黒字化するためには事業計画書を作る
赤字経営の黒字化は決して簡単なことではありません。
赤字の中小企業には、赤字となってしまう原因があり、赤字の原因を放置しておけば赤字が拡大してしまうのは明らかです。
経営を改善するためには赤字の原因を追究し、黒字化するための計画を立て、計画を実行しなければいけません。
収支が黒字化し、利益が増えれば従業員の頑張りに給与や報酬で応えられるようになり、働きの成果が評価されれば従業員のやる気もさらに高まるはずです。
業績が黒字化すれば、赤字の時には感じられなかった活気が会社全体にみなぎることでしょう。
課題を明確にし、目標を掲げて意欲的に赤字改善に取り組むためには、計画書の作成をおすすめします。
経費の無駄を見直し、経費削減に取り組む
前述した3つの赤字の要因のうち、経費の削減が最も早く改善できる課題のように感じるかもしれません。
経費を削減する場合には、経費の削減によって生じるマイナスの影響も十分考慮する必要があります。
消耗品等の購入方法や購入ルートを見直せば、消耗品にかかる費用を抑えられます。
また、業務のペーパーレス化を進めれば、紙やインクなどの消耗品の消費を抑えられるほか、書類の印刷や配布にかかる手間を省くことができ、オンライン会議を活用すれば出張や移動にかかる経費を削減できます。
もし、人件費の高さが経営を圧迫していると考えられる場合、従業員を解雇して一時的に人件費を削減することは可能です。
しかし、会社にとって必要な人材を解雇してしまえば、他の従業員への負担が大きくなったり、モチベーションの低下につながったりする可能性があります。
解雇による人手不足や従業員のモチベーションの低下で、商品やサービスの品質が下がってしまえば元も子もなくなります。
在庫管理や仕入れの方法を見直し、粗利率を高める
在庫のロスが多い場合、粗利率は低くなります。
廃棄処分となる商品や材料が多ければ、在庫管理の方法に問題があると考えられます。
在庫管理のルールをもう一度見直し、ルールや手順をマニュアル化しておきましょう。
業務マニュアルがあれば、担当者が不在の場合や退職する場合も、マニュアルに則りスムーズに在庫管理が行えるようになります。
また、廃棄を減らすためには、多すぎず少なすぎない数の在庫を維持するような精度の高い需要予測も重要です。
そのためには勘に頼る発注をするのではなく、過去の販売データや市場の動きなどを分析し、過去の実績等に基づいた在庫管理を行える体制の整備が必要となります。
仕入れ方法を見直せば、売上原価を下げられる可能性もあります。
まとめて買いをすれば単価が抑えられる場合もあり、仕入れ先の変更によって価格が下がる場合もあるでしょう。
ただし、粗利率を高めることばかりに目が行き、仕入れ方法の変更によって品質が低下してしまうことだけは避けるようにしましょう。
商品の品質低下は客離れにつながる可能性が大きく、結果として赤字が拡大してしまうリスクが高まります。
第三者へ相談する
赤字が継続している企業の経営者は、「経営者自身ができる限界に気づき、第三者へ任せる勇気を持つ」ことが赤字脱却につながります。
赤字から抜け出すには、経営に関する専門的な知識ができる翔彩サポートへの相談がおすすめです。
赤字が解消しない、脱却するための改善策が思い浮かばないときは、専門家への相談が早期解決につながります。
赤字改善のためにも、まずは自身の限界を知り、翔彩サポートに依頼する、翔彩サポートを頼ることが現在の状況を変える大きな一歩となるはずです。
特に、最も重要な粗利の改善に関しては、事業計画の作成から実行支援までスピード感をもって経営改善をしていくことが最も効率的と言えます。
金融機関へ融資相談をする
極論、資金が不足しなければ経営は続きます。
赤字経営脱却に向けて売上を増やすための運転資金調達や設備投資、黒字経営ならキャッシュフローの不足を理由に融資を検討してくれる可能性があります。
ただ、銀行はリスクを背負うので、これ以上経営状況が黒字化に向かい返済が滞るリスクがないと信用を得られる状態でなければなりません。
融資交渉のポイントは、資金繰り表と事業計画書です。また、営業活動や金融活動に直接関係ない特別損失計上を行っておくと、営業利益と経常利益の金額が改善され、決算書の評価がプラスとなり、融資交渉が有利になる可能性があります。
まとめ:赤字経営から脱却したい方は、経営全てをサポートできる翔彩サポートまで
経営者の最も重要な仕事の1つが決断です。現状を冷静に分析し、今の経営課題が自身で解決できるのか、自身での解決には限界があるのかを見極める必要があります。
自分自身での限界を感じている方は、ぜひ翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。
監修者情報

経営コンサルタント 翔彩サポート 代表 広瀬祐樹
【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。
経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。