経営が上手くいかないと感じる理由とは?

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経営が上手くいかないと感じる理由とは?

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

『売上がなかなか伸びなくて、どう経営したら良いか分からない』
『業績は右肩上がりになっているのに、利益が全然残っていかない』
『経営課題が多すぎて、手始めに何から解決すれば良いか分からない』

このように、経営に関して悩みを持っている経営者も多いのではないでしょうか。

経営者なら、悩みがないということはほとんどありえないでしょう。あって当然です。

その悩みと上手く付き合っていかなければいけませんが、まず経営が上手くいかないと感じている経営者の場合には理由を明確にすることから始めなければいけません。

そこでこの記事では、経営をしていて上手くいかない理由について開業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。

経営が上手くいかないと感じている方や経営が上手くいかずにもどかしい時間を過ごしている方は、ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。

世の中で経営に失敗する確率

経営における成功の定義は、経営者それぞれの価値観があるため一概にはいえませんが、事業の生存率を成功の判断基準とする場合、中小企業庁の「中小企業白書」によると、起業後の企業生存率は、起業から1年で95.3%、2年で91.5%、3年で88.1%、4年で84.8%、5年で81.7%とされています。また、創業後5年での起業の失敗率は18.3%です。

10年後は約70%、20年後は約50%です。

つまり、会社の約半分は20年後には存続できなくなるということになります。上記調査には帝国データバンクに掲載されている企業が対象となっていますので、中小企業や零細企業、個人事業主は含まれていない数値です。現実はこれよりももっと低いことが予想されます。

経営が上手くいかない時は、その理由をはっきりさせましょう。

経営が上手くいかない理由

経営が上手くいかない理由は、主に以下の4つです。

  1. 新規の営業や集客、リピートが上手くできていない
  2. 人材育成や人材管理ができていない
  3. 利益計画や資金計画などの事業計画を数値として立てられていない
  4. 経営者自身に問題がある

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

新規の営業や集客、リピートが上手くできていない

事業で成果が出ていないときには、新規の営業や集客に加えて、既存顧客へのアプローチが薄く、上手く関係性を築けていないことや行動量が足りない可能性があります。

起業する前に見込み顧客を確保できていないことも上手くいかない理由の一つとして考えられますが、自社の商品やサービスを認知してもらう努力が足りないケースの方が多いと感じます。

しっかり認知してもらえるように情報を出していくことで、信頼は付いてきます。

人材育成や人材管理ができていない

自社の商品やサービスを創り出している従業員の育成や管理ができていないと、顧客への商品サービスの品質が低下したり、業務が効率的に進まなかったりすることも大いにあります。

経営を上手くいかせるためには、従業員の力は必要不可欠です。会社は従業員とともに成長していくという価値観にしなければいけないのです。従業員と積極的なコミュニケーションを取っておくことで、活気ある職場を作ることができます。

これができていない会社は、従業員が不祥事を起こしてしまうことがあったりしてイメージダウンに繋がることもあります。

利益計画や資金計画などの事業計画を数値として立てられていない

経営は継続して繫栄させていかなければいけません。現状維持をもとめる方もいらっしゃいますが、世の中が著しく変化していく中で現状維持を求めていては取り残されていくことは間違いないありません。

そのためには計画を数値でしっかり立てておくことが重要です。5年10年の計画を立てることも良いですが、まずは目先1年の計画を数値に落とし込むようにしましょう。

利益がしっかり出せる経営状態なのか、黒字であっても資金繰りには困らないような状態なのかを見直してみてください。資金繰り悪化が原因で倒産するケースも少なくありません。

経営者自身に問題がある

経営の結果はすべて経営者の責任です。

それは、上手くいってもいかなくてもどちらでも一緒です。

経営者が誰かの責任にしてしまっている時点で、その先の繁栄はありえません。

誰かの責任にしたい気持ちはあるかもしれませんが、それでは何の解決にも今後の発展にも繋がりませんので、次に経営者が取るべき行動を次々に考えて行動に移していくしかないんです。

他にも、どんぶり勘定な経理で資金を私物化したり、根拠のない経営判断をしたりする方もいます。このような放漫経営はやめましょう。

経営が上手くいかない人の特徴

経営が上手くいかない人の特徴は、主に以下の5つです。

  1. 事業計画の精度が低い
  2. 経営をサポートしてくれる周囲の方への感謝がない
  3. 学ぼうとする意欲がない
  4. 受け取る情報のすべてを信じてしまう
  5. 大きなことから取り組もうとしてコツコツ行動しない

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

事業計画の精度が低い

事業計画の精度が低いと、経営が上手くいかない傾向があります。

事業計画の精度が低いということはどういうことかと感じる方もいると思いますが、単に数値を並べた事業計画は意味がありません。数値にしっかり意味を持たせることが大切です。

予想していないトラブルも生まれやすく、行き当たりばったりの経営になりがちです。

事業計画をしっかり立てて、予算実績管理を行えていると、経営を予防することもできます。

経営をサポートしてくれる周囲の方への感謝がない

失敗する経営者は成功したときに、傍若無人になってしまうことが多く、周りの人から良い印象を抱かれることがあまりありません。

成功したのは「すべて」自分の能力や努力の結果だと考えてしまうため、周囲の人を道具のように思ってしまいます。

経営が上手くいっているうちは一緒に働いている人たちも何も言わないかもしれませんが、不満を持っていることは確実です。経営が上手くいかなくなるとその不満が一気に爆発し、辞めていく人が続出します。

人がいなくなるということは同じ規模やレベルで経営を続けることが難しくなるため、下り坂を転げ落ちてしまう状態になりやすいです。

学ぼうとする意欲がない

会社経営では経営者には様々な知識が求められます。

経営する会社が属する業界の専門知識や常識を知らなければならないのは当然ですが、経営者ならば、経営に関する知識も必要です。

具体的には、経営戦略策定、マーケティング、組織運営、財務会計、税金、社会保険などについての知識です。

これらの知識がない状態で会社の経営を行おうとしても上手くいきませんし、失敗する可能性が高くなります。

小規模な一人経営者は、経営に関する知識がないまま経営を始めてしまうこともあるでしょう。

規模が小さいうちから少しずつ勉強を始めて、最低限の知識は身につけましょう。

経営に関する専門知識が不足していると感じたら、外部の専門家のアドバイスを受けたり、経営経験のある人材を採用するといった対応も必要です。

受け取る情報のすべてを信じてしまう

「今、これが流行っている」「これが今、儲かる」という噂が流れることもあります。

そうした噂を見聞きして、すぐに飛びつくことは経営者としては絶対にあってはいけません。

流行は必ず廃れます。今になって思い付きで始めたわけではなく、次に流行るものを予測し、前もってコツコツと準備を重ねた結果、成功したというケースがほとんどです。

今、流行っているという時に流行りに乗ろうとしても、そのための資金、設備、人材、営業ルートの開拓など、様々な準備が必要になります。

経営者なら、今の流行に乗るのではなく、「次に何が流行るか」を見極めて、誰かの情報を鵜呑みにせずに自分自身で確かな情報を掴みにいくことをしなければいけません。

人を信用してある程度任せることも大切ですが、無条件に信用するのは危険なので、何を任せるにしてもチェックできる体制を整えて透明性を保つことが重要です。

大きなことから取り組もうとしてコツコツ行動しない

規模が大きい事業から始める人も多いですが、それはかなりのリスクがあります。失敗した時の損失も計り知れないものです。再起を図ることも難しくなります。

大きい夢を持つことは大切ですが、目先の経営に関しては、小さなできることから始めていき成功体験を積み重ねることが大切です。

経営の失敗を防ぐポイント

経営の失敗を防ぐポイントは、主に以下の3つです。

  1. 小さい規模ではじめる
  2. 資金の使い道を慎重にする
  3. 従業員とのコミュニケーションは大切にする

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

小さい規模ではじめる

起業で失敗しないためにも、小規模事業から始めるのが望ましいです。大規模な設備を要せず、家賃などの固定費も抑えられるため、リスクが少ないです。事務所・店舗の家賃などの固定費を抑えればリスクが小さくなるうえに損益分岐点も下がることから、ビジネスの成功につながります。

そのほか、小規模事業では、自己裁量で好きな業務ができる、人間関係のトラブルが少なくなるといったメリットも期待できます。事業が軌道に乗ってきたら、徐々に規模を大きくするのがおすすめです。

資金の使い道を慎重にする

起業当初は、資金面で苦労することが多いです。

一つ一つの出費に対して、慎重にならなければいけません。

これは、起業前から意識しておくべきポイントです。設備投資や製造コスト、固定費は徹底的に見直し、さらにコストを抑えられるかを常に意識しましょう。もちろん、以下の目的で資金を使うのは重要です。

  • 提供する商品やサービス向上のためにお金をかける
  • 店舗をより魅力的に演出する
  • 集客のために宣伝に力を入れる

しかし、その効果が想定内のものなのか、本来お金をかける部分として適切なのかを入念にチェックしておく必要はあります。そうしなければ、想定外の結果になってしまった際の対処が間に合わなくなります。

一定以上確保しておくべき運転資金が不足することにもつながります。資金繰り悪化による経営の失敗を防ぐためにも、資金の使い方には一層慎重になりましょう。

従業員とのコミュニケーションは大切にする

業員との綿密な育成・コミュニケーションが重要です。従業員同士の結束はそのまま業務のクオリティにつながるほか、人手不足の予防にもなります。実際に人手不足は一部の離職から連鎖的に発生し、悪化します。

この傾向は、従業員の連帯感が弱いと、より顕著です。業務を優先するのは大事ですが、従業員の育成は会社が抱える難題の1つであり、クリアすべきものです。経営を失敗しないためにも、従業員の育成には手間をかけましょう。

まとめ:経営で上手くいっていないなら、経営全てをサポートできる翔彩サポートまで

経営をしていると、必ずどこかのタイミングで上手くいかないことがあります。そこで落ち込むのではなく、今自分自身でできる最大限のことは何なのかを考えるようにしましょう。

落ち込んでいたって結果は何も付いてきません。現状を打破していくためには、自らが行動するしかないんです。

感謝の気持ちをもって、常に成長するための行動を取り続けて事業を成長させましょう。

上記以外にもご不明な点等ございましたら、翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。