中小企業にとって大切なのは売上?

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中小企業にとって大切なのは売上?

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

今回は「中小企業にとって大切なのは売上か利益のどちらか」について解説します。

売上と利益のどちらが大事なのか?

結論、『利益』です。

中小企業の経営者や個人事業主の方はよく、売上を重視しがちかもしれませんが経営において優先すべきなのは利益です。

考え方として、売上は利益を生むための過程と考えても良いでしょう。

業種によって利益率の平均値はあるかもしれませんが、いかに利益率の高いビジネスを行い、多くの利益を確保することができるか、というのがビジネスの基本です。

ただし、売上を無視して良いといっているわけではありません。

売上は会社経営の指標としても大切な項目になります。

売上は会社の財務力

売上は、会社が商品を販売したりサービスを提供したことによって得た代金のことです。ビジネスの規模を示す指標であり、同時に会社の財務力を示す指標でもあります。

ここで大切なのは売上が多いからといって利益が多いとは限りません。

売上を伸ばしたいがために無理な値引きをして利益率を下げた場合、売上は伸びているのに利益がほとんど出ない、もしくは赤字になってしまうということもよくあります。

売上が多いことは意味がないのか?

売上にはなんの意味もないのかというと、そういうわけではありません。

なぜなら売上が多くあるということは、それだけ会社の資金調達力が高いということを意味するからです。

しっかりと利益が出ていることが前提ではありますが、同じ利益を出している会社の場合、売上が多い会社の方が金融機関からの融資を受けやすいです。

売上規模が大きいということは、それだけ多くのキャッシュを手元に残している可能性が高く、ビジネスの規模も大きいということが言えます。

金融機関としては、売上の多い会社の方が新規顧客開拓などにより会社としての伸びしろが大きいと考えます。

このように、会社の資金調達力においては、利益だけでなく売上も重要な指標となってきます。

経営において利益が表しているものとは?

経営における利益が表しているのは、会社が行っているビジネスの合否だと考えます。

利益とは、仕入れた物や技術に付加価値を付けて提供することで得られるもので、利益がほとんど出なかったり赤字になってしまったりしているなら、ビジネスに何かしらの問題があるということになります。

その場合は、早急にビジネスの見直しを行うべきでしょう。

中小企業が売上よりも利益を重要視するべき理由とは?

中小企業が売上よりも利益を重要視すべき理由には、以下のようなものがあります。

  • ビジネスの目的が利益である
  • 利益率が低いと原価の高騰などによって赤字に陥りやすい
  • 人員の少ない中小企業が売上だけを伸ばしてしまうと激務になってしまう
  • 大企業と違って市場シェアを取れないため、薄利多売戦略に向かない

上記の理由があるため、中小企業は売上よりも利益を重視して事業計画を立てるべきなのです。

無理な価格競争などによって利益率が低い状態で売上を伸ばしてしまうと、経営者だけではなく従業員にかかる負担が大きくなり、会社が破綻してしまうことも少なくありません。

売上や仕事量に反して利益が上がらないということは、給料を上げることもできないでしょう。

何のために経営をしているのかを今一度考えるキッカケになるかもしれません。

まとめ

売上も大切ですが、中小企業が考えるべき優先事項は利益です。

いきなり大きなスケールを描くのではなく、スモールビジネスから始めて利益や利益率が取れそうかを検証してスケールを大きくしていくことが大切です。

上記の内容以外にもご不明な点等ございましたら、翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。