営利法人の種類-その①

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営利法人の種類-その①

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

今回は『営利法人の種類』について解説していきます。

営利法人とは?

おさらいになりますが、営利法人とは「公権力を持たず、主に経済的利益を得るのが目的である法人」です。
一般的には「株式会社・合同会社・合名会社・合資会社」の4種類があります。

株式会社の特徴

株式会社は、設立されている法人の中で最も多い法人形態です。

株式会社とは、株式を発行して投資家からお金を集めて、そのお金で事業を運営し、収益の一部を還元する法人形態のことです。

投資家は株式の保有割合によって一定の権利が与えられますが、経営は基本的に経営者が行うので、投資家は株式会社の経営に関わる必要がありません。

実務には携わらない外部の投資家から資金調達を行うのには良い法人形態です。

ただし、株式を各投資家に分散させればさせるほど、創業者の経営に関する議決権が減るので、経営が安定しなくなります。

株式会社のメリット

社会的信用度が高く、将来的に多くの資金を集めやすいことです。
株式会社を設立し、株式上場することで知名度や信用度がグンと上がり、会社の成長に大きく貢献してくれます。
社会的信用度が高ければ、銀行からの融資も受けやすくなりますし、投資家からも資金調達しやすくなるでしょう。

株式会社のデメリット

設立コストが約20万円と高めであったり、持株比率によって権限の強弱がついてしまうことです。
経営者よりも株主のほうが持株比率が多ければ、会社の実質的な権限を持つことができるため、経営方針などに影響が出る可能性があります。

合同会社の特徴

合同会社は2006年の会社法改正によって新しく設立可能となった法人形態です。

合同会社の特徴は、出資者と経営者が同一であるということにあります。

外部投資家から資本を入れることはできません。

よって、株式会社と違い上場することもできません。

また、2006年からの制度なのでまだ認知度が低く、株式会社と比較すると信用度が劣ると考えられやすいです。

ただし、出資者の合意の上で利益の配分を自由に決められたり、決算を公表する必要が無かったり、設立の際のコストが安かったりと株式会社よりも手軽に会社を設立することができます。

合同会社のメリット

出資者である社員や経営者で決められるため、意思決定までのスピードが早いことです。
さらに、株式会社よりもシンプルな組織構造なので、経営に関することや利益配分などの自由度が高いことや、設立コストが6万円ほどと安いことも挙げられます。

合同会社のデメリット

株式会社より信用度や認知度が低いことが挙げられます。
さらに、出資額の割合に関係なく平等に決定権を持っているため、意見がぶつかってしまったり、利益配分でトラブルになる可能性があるでしょう。
また、株式上場することができません。

上記の内容以外にも営利法人の種類について詳しいことや気になることがございましたら、翔彩サポートへお気軽にお問い合わせください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

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