試算表は毎月把握した方が良い!?

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試算表は毎月把握した方が良い!?

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

経営を考える上で、どうしても税金や労務から避けることは出来ません。

このブログ記事においてもそのような内容が多くなってしまいますので、ご理解ください。

さて本題に移りますが、

今日は『試算表を毎月把握した方が良いか?』というテーマについてお話しさせていただきます。

試算表は毎月把握した方が良い?

答えは『yes』です。

私自身、もともと税理士事務所に勤務していたことも大きく影響していると思いますが、経営数値は毎月把握するべきものだと思っています。

実務では、試算表を作成する時期や頻度については、いつ作成しなくてはならないという厳密な決まりはありませんが、自社の経営状況をきちんと理解するためにも短期スパンで会社の業績を確認するようにしましょう。

試算表が持つ主な役割

試算表には、仕訳や転記にミスがないかを確認するというチェック機能に加え、金融機関から借り入れを申し込む際に試算表を提出したり、試算表をチェックして将来の事業計画の予定を立てたりすることもあります。
ここで、試算表の役割について詳しく見ていきましょう。

経理上のミスや漏れの確認

試算表を作成したことがある方ならわかると思いますが、数字が一致しなかったときには、仕訳のミスや計算ミス、転記ミスなどが起きているということになります。今の時代、良い機能の備わった会計ソフトが普及していますので、こういったミスは起こりにくくなっています。

決算書を作るときにミスが見つかった場合、過去の取引を遡って修正しなければならず、時間と労力を使ってしまうことになりますし、放置していても後々大きなトラブルが起きる可能性も考えられます。
コンスタントに内容を確認しておくことで、経理上のミスを防ぐことができます。

資金調達の参考資料にする

金融機関から融資を受ける際には、当然のことながら試算表を求められます。

金融機関側としては、この会社に融資しても返済の見込みがあるのかを判断する材料になるわけです。試算表の提出を求められたときにすぐ提出できるよう、丁寧に作成し適切に保管しておくようにしましょう。

近年では、融資する会社の将来性に重きを置いているように感じます。

つまりは『これから先も発展していく会社』になっているかということです。

これは、試算表からだけでは見えませんので、金融機関は経営者との面談を通じて今後のビジョンや事業計画をヒアリングすることで融資の判断材料の一つにしています。

経営の指標にする

試算表を作成し続けることには、企業の経営状態や業績が把握しやすくなるというメリットもあります。
毎月作成してれば、前年度と同時期と比較することもできますし、仮に業績が下向きになっていた場合、試算表のチェックをきっかけに早い段階で改善策を講じることができ、経営上のリスクを最小限に抑えられます。

弊社クライアントの中には、税理士の月次報告に同席を依頼されているケースがあります。

現状の経費にいくらかかっているのか、その経費を賄えるための売上を達成できているのか、達成できていないとすれば、どうやって売上を上げていくのかという現場に落とし込む取組内容まで決めていています。

次回は、試算表と呼ばれるものの貸借対照表や損益計算書についてお話しさせていただきます。

上記の内容以外にも経営について詳しいことや気になることがございましたら、翔彩サポートへお気軽にお問い合わせください。


監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。