独立して失敗する原因とその特徴とは?成功するためのポイントについても解説

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独立して失敗する原因とその特徴とは?成功するためのポイントについても解説

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

『独立したいと思っているけど、失敗するのが怖い』
『独立して失敗しないためにやるべきことがあれば知りたい』
『独立して成功を成し遂げるために必要なことを知りたい』

これから独立に向けて希望を持って日々を過ごしている方も多いと思います。

私も、もともとサラリーマンから独立をした一人です。

独立を経験した立場として伝えらえることもあれば、経営コンサルタントとして多くの経営者の方と関わってきた中で感じた独立してからも生き残っていく経営者の特徴などもお伝えできると思います。

そこでこの記事では、独立して失敗してしまう主な原因や失敗しがちな人の特徴、成功させるためのポイントなどについて、起業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。

これから起業したいと考えている方やすでに経営していてこれからどのように経営をしていけば良いか悩んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。

独立開業に失敗してしまう主な原因

独立開業に失敗してしまう主な原因は、主に以下の5つです。

  1. 適当で根拠のない事業計画
  2. 経営の知識を学ばない
  3. 市場のニーズを優先しない
  4. 膨れ上がった初期投資
  5. 積極的な営業活動

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

適当で根拠のない事業計画

事業計画がいい加減なものだと、失敗の可能性が高まります。

事業計画とは、事業の目的を果たすために作成するものです。

事業内容や自社の強み、利益を得る仕組みから必要な資金の額、売上見込みなどを明確にし、第三者にもわかるよう「事業計画書」として形にします。

事業計画が適当なものだと、やるべきことも明確にならず、問題が起きても原因を探るのが難しく、失敗につながります。

経営の知識を学ばない

経営知識の習得に必要性を感じて自発的に勉強するかどうかで、事業の結果に大きな違いが出ます。

歯科医師なら臨床や機械にこだわることは専門的なので力を注ぐものの、経営については何も知らないということでは上手くいかないでしょう。これはどの業種でも同じことがいえます。

経営を知らないまま、事業に成功するのは困難です。

市場のニーズを優先しない

事業が成り立つのは、市場のニーズつまり、お客様からのニーズを満たしてこそです。

経営者のこだわりが強すぎては顧客はつきません。

ニーズよりも自分のやりたいことを優先して失敗する人も少なくありません。

自分がベストだと思うものは誰にとってもベストだと思いがちですが、残念ながらそうではありません。

多くの人が、自分の理想を実現させるために独立します。

その理想が独りよがりでは失敗してしまいます。

膨れ上がった初期投資

開業時に資金を使いすぎてしまい、経営が軌道に乗る前に破綻してしまうケースも少なくありません。

せっかく独立して新たなスタートを切るわけなので、店やオフィスを理想通りに作り、機器や設備も最新・最善のものを揃えたいと思うのは当然です。

しかし、事業の利益が順調に出せるようになるには、早くとも数カ月~半年が必要です。

その前に資金を使い果たしては、成功できるものもできません。

開業時は、いかに初期投資を抑えてスタートできるかが重要です。

積極的な営業活動

独立するなら、開業前からお客さんの獲得・確保も積極的にしなくてはなりません。

自動的にお客さんが来てくれると信じ込み、営業活動をしない人も多いので注意が必要です。

どんなに腕が良くても、品質が良くても、認知されなければお客さんは来てくれません。

似たような他の商品やサービスと何が違うのかを明確にアピールしなければ、既存の業界で頭角を現すのは困難です。

独立して失敗する人に共通すること

独立して失敗する人に共通することは、主に以下の7つです。

  1. 考えや予測・判断が単調
  2. 自発的な行動力がない
  3. 問題が生じた時に他責にしている
  4. 自分自身を過信しすぎている
  5. 独りよがりの考えに固執している
  6. 資金管理が下手
  7. 諦めるのが早い

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

考えや予測・判断が単調

「独立すれば儲かる」などと簡単に考えていると、厳しい現実に直面することになります。

予測した売上を達成できなければ、資金の返済計画にも影響します。

事業経営には常に先を予測し、状況判断をしていく必要があります。

見込みが甘いほど、常に余裕がなくギリギリの判断を迫られることに。資金繰りなど、経営の重要な部分で判断を間違えれば致命的です。

経営者には、事実で起こることの裏側を想像しながら決断していくことが求められます。

自発的な行動力がない

独立するからには、自ら考えて決め、動かなくてはなりません。

会社員時代に上司から言われたことしかしてこなかった場合、待ちの姿勢が染みついて、今何をすべきか、どう動くべきかの判断ができません。

また、会社員時代は会社の後ろ盾が大きいこともあり、自ら営業をしなくても成果を上げてきた方も多いはずです。そのままの勢いで独立したは良いものの独立した当初、あなた自身の会社やサービスを知っている人はいません。

自分の事業なのに自分が動かなければ、周りに人がいても助けてはもらえず、窮地に立たされることになります。

問題が生じた時に他責にしている

よくないことがあった場合に、その責任が自分でなく周りの人や環境にあると考える他責思考の人は独立での成功は難しいでしょう。

事業経営にトラブルはつきものですが、他責思考では本当の原因や正しい解決策にたどり着けません。

問題の解決や課題の克服ができないと何度も同じようなトラブルを招くことになり、立ち行かなくなってしまいます。

自分自身を過信しすぎている

自分の能力や人望、感覚を過信したことで、売れると思った商品がまったく売れなかったり、集客ができなかったりするケースがあります。

「自分の腕なら独立してもすぐに顧客を確保できる」「自分の料理は有名店よりうまい」など、自己の能力に対する自信や、「ここに店を出せば売れるはず」といった自信は、必要ではあるものの注意も必要です。

独立することを夢見て行動する人の多くは、自分中心の考え方になりがちなところがあるたため、感覚がずれている人も少なくありません。客観的に見てどうか、そう思う根拠は何かなど、冷静に見る必要があります。

独りよがりの考えに固執している

自ら決意して判断を下すことは重要ですが、他者の意見を聞かず、自分と異なる意見を受け入れないといった姿勢は危険です。どんな人でも自らの知見には限りがあり、間違っている可能性もあります。

共同経営者や部下に聞く耳を持たず、税理士など専門家の助言すら無視し、経営難に陥るケースは多々あります。

また、身近なところでは、配偶者の反対を押し切って独立し、孤立して精神的な支えを失い、事業にも失敗するケースがあります。独立すべきかどうかも含め、人の意見も聞いてみるとよいでしょう。

資金管理が下手

事業経営にお金の管理は欠かせません。経営者がお金にルーズで管理ができないとなると、事業の継続は困難です。

事業のお金とプライべートのお金は区別する必要がありますし、事業の収支はすべて記録・管理しなくてはなりません。経理人材を雇うにしても、自分も把握をしていなければ騙されたとしても気づけません。

会社で常に経理担当に注意される人、自分が生活費を何にどれくらい使っているのかまったくわからない人は要注意です。

諦めるのが早い

独立して経営者となると、孤独になり、試練に心をくじかれることもありますが、あきらめるべきでない段階であきらめてしまうと、成功できるものもできません。

成功した起業家に「成功したのはあきらめなかったからだ」という人も多いのは、よく知られるところです。根気のなさやモチベーションの低さが失敗の原因となり得ます。

ただし、採算が合わない、将来性もないなど、去り際を見極めていさぎよく撤退することが必要となる局面もあるので見極めも大事です。

独立して失敗しないために必要なこと

独立して失敗しないために必要なことは、主に以下の6つです。

  1. 実現可能もしくは実際に近い事業計画の作成
  2. 自己資金の確保
  3. スモールスタートを意識する
  4. 常に勉強し続ける
  5. 家族の理解を得る
  6. 専門家の力を借りる

具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。

実現可能もしくは実際に近い事業計画の作成

事業経営では、開業時だけではなく毎年、事業計画を立てることが重要です。

ただ計画書の書式を埋めたり、根拠なく実現不可能な売上予測を立てるのでは意味がありません。

具体的な数字を入れた、実現可能な計画書を作るのがポイントです。

事業計画の策定は法の義務でもなく、立てていない事業主もいるでしょう。

しかし、金融機関からの融資や自治体の支援を求めるなら、事業計画書の提出は必須です。

いい加減な内容では、審査に通りません。

自己資金の確保

開業までに、できるだけ多くの自己資金を確保しておく必要があります。事業計画だけでなく資金計画も必須です。

飲食業などでは、売上があるにもかかわらず、売掛金の入金日までに支払うべきお金が払えず経営破綻に追い込まれる「黒字倒産」のケースも多いのが現状です。

融資を受けるにも、必要とする資金総額の3分の1程度は自己資金として持っていることが求められます。

経営が軌道に乗るまでには数カ月かかるのが一般的です。

その間の運転資金や生活費も確保しておかねばなりません。

スモールスタートを意識する

いきなり退職して退路を断ったり、規模の大きな事業を始めたりするのには大きなリスクが伴います。

まずは給料と言う定期収入が確保できる副業や、万一失敗してもリスクの小さい小規模から始めるのが得策です。

独立してもやっていける目途が立ってからの独立、小規模で成功させてからの独立が安心です。

常に勉強し続ける

事業を続けていくには、どのような業種であっても絶えず勉強や情報収集を続ける必要があります。

時にはそれにより、事業を変化させていく必要も出てくるでしょう。

すでに十分なキャリアは積んだ、もう学ぶことはない、と思ってしまうと、社会の流れや新たなニーズに適応できず、ライバルにお客さんを奪われかねません。

家族の理解を得る

独立する前に家族の理解を得ておきましょう。これがあるのとないのでは事業の成功に大きく影響します。

経営者は孤独だとよく言いますが、精神的に大きな支えとなるのは配偶者の存在です。

独立することも黙っていては、人生のパートナーとしての信用も失いかねません。

事業経営に苦しむ中でも、応援してくれる家族のためなら頑張れるものです。

専門家の力を借りる

経営や法的手続き、税務会計と言った場面では、その分野の専門家にサポートしてもらうことも重要です。

専門家のサポートがあることで経営者自身は本業に専念でき、売上や利益に大きく影響します。

また、経営者自身が無知なままさまざまな手続きを進めると、知らず知らずのうちに法令違反を犯してしまったりするリスクを避けられます。

開業時には多くの出費があり、専門家への報酬は安くないため躊躇するかもしれません。

出ていくお金だけでなく得られるものに注目し、費用対効果で考えることをおすすめします。

まとめ:起業したいと思ったら、翔彩サポートまで

独立して失敗してしまう方には共通する特徴があります。

一人で起業することが不安に感じている方は、ぜひ翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。