起業当初から経理事務を大切にするべき理由
皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。
会社が経営を行ううえで必要不可欠な「経理」。
起業したのは良いものの、経理事務などのバックオフィス業務が苦手で後回しにしてしまう経営者も少なくありません。
起業当初は、真っ先に売上を作らないといけませんのでそれは仕方ない。と終わらせてはいけないのです。
『経理事務などのバックオフィス業務が苦手でやりたくない』
『営業も経理もしないといけないなら、経理は後回しでも良いかと思ってしまう』
『誰か経理を代行してサポートしてくれる人がいない』
といった不安の声をこれまでも聞いてきました。どんな経営者にだって苦手分野はあります。
ただし、経営をはじめたのなら苦手といって避けることは決していけません。それも経営の一環なのです。
そこでこの記事では、経理とは何か、経理の大切さについて、開業から経営をサポートする長崎県佐世保市の翔彩サポート、代表の広瀬が解説します。
これから起業を考えている方以外にも、すでに経営していてこれからどのように経営をしていけば良いか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。弊社は、初回の無料カウンセリングを実施していますので、お気軽にご相談ください。
【経理】とは?

経理業務はお金の管理や計算を行うイメージがありますが、元々は「経営管理」の略です。
つまり、会社が事業を行ううえで欠かせない業務のことで、今後の方針にも大きく影響します。
企業が「経営管理」をどのように捉えるかで、現場の業務内容も変わるでしょう。
経理業務は記録・計算といった作業そのものが注目されています。
しかし、経理データを経営の意思決定に役立てるのが本来の役割です。
事業の取引で生じた収入・支出を正しく記録することで、会社の経営状況を客観的に把握できます。
また、会社の方針や目標達成に必要な戦略などを決める材料にもなります。
経営管理の業務は具体的に、財務管理・販売管理・人事労務管理・情報管理などが該当するでしょう。
経営における経理の重要性

経営における経理の重要性は、主に以下の5つです。
- 経営状況の的確な把握ができる
- 資金調達のスムーズな交渉ができる
- コスト削減に繋がる
- 経理不正の予防ができる
- 無駄な税金を抑える
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。
経営状況の的確な把握
経理処理が正確かつタイムリーに行われていれば、利益や資金繰りなどの経営状況は的確に把握することができます。
経営状況を的確に把握できなければ、対策ができない、もしくは誤った対策をしてしまうということが起こりかねません。
今月末の支払いが現状の現預金残高では足りない場合、早期に状況把握ができれば、資金調達を行うなどの対策が可能です。把握できなければ、直前まで気づくことがでず、対策できない可能性もあります。
また、実際は赤字であるにも関わらず、経理処理が杜撰なため黒字だという誤った認識をしてしまうことがあるかもしれません。
そうなると、本来は撤退すべきであるのにも関わらず、現状のままの事業活動を継続してしまい、損失が膨らんでしまうという可能性もあります。
このように、経営状況を的確に把握できなければ、経営状況の悪化につながる懸念があります。
資金調達のスムーズな交渉ができる
経理が正確かつタイムリーで行われ、資金の動きや経営状況を的確に把握できている会社は、金融機関からの信用度や評価が高くなります。
経営状況を的確に把握して、説明することができなければ、経理がいい加減な会社、また数字をもとに自社の経営状況の把握ができていない会社と見なされます。
その結果、融資を断られたり、リスクヘッジをするために希望調達額に満たない条件を提示されたり、高い金利条件を提示される可能性もあります。
経理が適切に行われていないと、資金調達コストが上昇してしまうということです。
直近の試算表に加えて、事業計画書などの作成も行っていれば、いざ融資交渉に臨むときにスムーズな交渉が可能となります。
コスト削減に繋がる
事業を行う上で、原価や経費などのコストは本来、売上や利益を上げるためにかけるものです。
かけたコストが売上や利益に貢献しているかどうかについては、数字をもとに検証しなければいけません。
経理が適切に機能していないと、売上や利益に貢献していないコストを払い続けてしまうリスクが高まります。
経営数字が変化する中で、何が必要なコストで、何が不要なコストかの判断ができるものでしょうか。
業績が良い時に契約した広告宣伝費、業界団体との関係を築くための交際費、事業への貢献度の低い親族などへ役員報酬の必要性はどのように判断するのでしょうか。
そのコストは妥当なのか、売上や利益に貢献しているのか、経営数字のタイムリーな把握がなされていなければ、経営判断を行う機会がなく、結果的に惰性的に支払いを続けてしまうことになってしまっているケースも少なくありません。
経理不正の予防ができる
経理が適切に行われないということは、正しい状態を把握できません。
正しい状態が把握できていないときに、数字に異常があったとして、それに気づくことができますか。
着服などの不正があった場合でも、経理処理を正確に把握しておけば、誤差や違和感に気づくことができます。経理が杜撰など適切に機能していない場合は気づくことができず、大きな損失を被る可能性が高まります。
杜撰な経理は、不正の温床となりうるのです。
無駄な税金を抑える
経理が杜撰であれば、経費の計上漏れをしてしまう可能性があります。
その計上漏れによって利益が過大となり、その結果、税額が大きくなってしまいます。
また、事前の利益予測ができれば、正当な節税対策も可能です。事前の予測ができないために必要な節税対策を行えず、税額が過大になる可能性もあります。
飲食店などの現金商売でありがちなケースは、事業のお金と経営者個人のお金が混同してしまい、役員貸付金という勘定科目が過大になってしまうケースです。
正しい経理処理を行うための方法

正しい経理処理を行うための方法は、主に以下の3つです。
- 経営状況の的確な把握ができる
- 試算表を作成して、内容を把握する
- 予算実績管理を徹底する
具体的な内容については、以下で詳しくご説明します。
できるだけリアルタイムで処理する
外部に委託している場合には、月に一度や年に一度のまとめての帳簿作成になっていることが多いでしょう。
最低限、月に一度帳簿作成がきちんとなされていることでしょう。
時間を空けてから帳簿を作成しようとするときには、記憶が曖昧で正しい処理を行うことは困難になります。
そうならないためにも、取引が起こる都度何かにメモを取るなどして、外部委託しているケースでも明確な経理処理になるような工夫が必須です。
試算表を作成して、内容を把握する
税理士さんから試算表をもらって毎月の帳簿処理が完了していると思っている方も多いです。
試算表は毎月の経営状態を表す資料です。経営者が内容を把握しないで、経営するなんてありえません。
数字が羅列してあって、みるのも嫌だと思う経営者もいるかもしれませんが、仕事だと割り切って理解するように努力してください。
もし、自社の試算表を見ても自社の経営状態が分からないという方は、直近の試算表や過去の決算書3期分などをご準備の上、翔彩サポートまでご相談ください。
予算実績管理を徹底する
経営は先の事を考えていかなければいけません。
もちろん、昨年同月や前月との数字を比較することも大切ですが、決算に向けて今後どのような推移を見せていくのか、その数字にするために今やらなければいけないことは何なのかを具体的に出すところまで行ってください。
結果がついてきていないときは、さらに良くするために何をすべきか追加していきながら、経営者自身で軌道修正をかけていくことをやらなければいけません。
起業当初は経理代行に依頼するのも一つの手段

起業当初は、営業・実務や人員育成など、こなさければならないタスクが山積みしていくため、会社の経理を経営者自身で行うのはなかなか大変な作業です。
経理事務担当者を育てるとなっても、経営者自身が経理に長けていなければ教えることが難しく、時間もかかってしまいます。
経理代行を依頼する場合には、当然必要はかかりますが、人件費に比べたら固定費を抑えることができるはずです。
また、経理のプロが処理を行うことになりますので、帳簿の安全性も担保されます。
起業時は経理代行だけでなく、税務だけに限らず労務などの経営に関する豊富な知識を持っている専門家との契約を結ぶことをおすすめします。理由は以下のとおりです。
・創業融資や助成金、補助金などのサポートを行ってくれる
・起業における節税対策のアドバイスを受けられる
特に起業するうえで重要とされる創業融資では、提出に必要な事業計画書の作成をサポートしてもらえるのは心強いでしょう。
まとめ:経理に悩んでいる方は、起業から経営の全てをサポートできる翔彩サポートまで
経営における経理は、経営を左右する重要な部門だと言えます。
翔彩サポートへ相談すれば、税務だけに限らないさまざまなアドバイス・サポートを受けられ、本来集中すべき仕事に専念できるようになります。
上記以外にもご不明な点等ございましたら、翔彩サポートまでお気軽にご相談ください。
監修者情報

経営コンサルタント 翔彩サポート 代表 広瀬祐樹
【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。
経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。