プロパー融資って何?

経営情報

プロパー融資って何?

皆さんこんにちは 長崎県佐世保市にある経営コンサルティング会社 翔彩サポートです。

これから事業を始める方や設備投資や運転資金のための借入を検討されている経営者であれば、知っていて損がない話です。

今回は『プロパー融資』について解説していきます。

プロパー融資とは?

「プロパー融資」とはどんな意味かをご存じでしょうか。
簡単に言えばプロパー融資とは、「銀行からの直接融資」を指す言葉です。

英語で「プロパー(proper)」は、「適切な、正確な、本来の意味での」という意味があります。
正社員のことを「プロパー社員」と呼んだり、値下げしない定価を「プロパー価格」と言ったりして融資だけに使われている言葉ではありません。
銀行の融資には大きく分けて、①銀行が直接融資をするプロパー融資と②信用保証協会による保証付きの融資の2つがあります。

プロパー融資と保証付き融資との違い

プロパー融資

銀行が企業に対して直接融資を行い、企業は借入後に毎月銀行へ返済します。
この場合、銀行は直接企業に対して融資しているため、もし倒産などにより企業が返済できなくなってしまったら、銀行は残債分を損することになります。
これを「貸し倒れ」といいます。

信用保証協会の保証付き融資

銀行から融資を受けることに変わりはありません。

しかし、プロパー融資では銀行側のリスクが高いことから、信用保証協会に間に入ってもらうことがあります。

その場合、企業は保証料を払って保証してもらい、銀行から融資を受けます。
返済も銀行に対して直接しますが、もし返済できなくなってしまった場合には、信用保証協会が残債の80~100%を銀行に対してかわりに支払ってくれます。
これを「代位弁済」と呼んでいます。

代位弁済を受けた場合、企業はそれ以降、銀行ではなく信用保証協会に残債を返済していくことになります。これがプロパー融資との違いです。

どっちが借りやすい?

プロパー融資と信用保証協会の保証付き融資を比較すると、保証付き融資の方がだんぜん借りやすいです。というのも、企業が融資を受ける前には、金融機関からの審査を受けますが、銀行のプロパー融資の審査は銀行側のリスクが高くなるためとても厳しいです。

そのため、中小企業など信用度があまり高くない企業は、審査に通らず融資を受けられない場合もあります。
しかし、信用保証協会の保証がつけば、もし返済できなくなっても信用保証協会が弁済してくれるので、銀行としては貸し倒れリスクを回避できます。
そこで、「プロパー融資はできないが、保証がつけば融資OK」というケースが出てきます。

特に、開業時の借入についてはこれまで取引実績がないことからプロパー融資は受けられることがほぼありません。

銀行側からの評価が高くなればプロパー融資が受けられるようになり、保証料の負担軽減などで経費削減にも繋がります。

その他、評価の高い優良企業には通常の融資とは違う融資を受けられます。その融資を知りたい方や現在銀行交渉中の方は、お気軽にご相談ください。

上記の内容以外にもプロパー融資について詳しいことや気になることがございましたら、翔彩サポートへお気軽にお問い合わせください。

監修者情報

経営コンサルタント         翔彩サポート 代表 広瀬祐樹

【経営分析×経営アドバイス×財務管理】による永続的に繁栄する経営体制を支援。

経営について悩んでいることがあれば、どんなことでも構いません。お気軽にご相談ください。